Claude Codeにコードは学習される?データの扱いと保存期間
Claude Codeに送ったコードは学習に使われるのか。公式のデータ方針を引用し、個人プランと法人プランの違い、保存期間、テレメトリの扱いを整理します。判断は公式窓口へ。
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Claude Codeのデータの扱いとは
Claude Code は手元のパソコンで動きますが、モデルとやり取りするためにネットワークでデータを送ります。公式の Data usage ページには、この送信内容に「すべてのユーザーのプロンプトとモデルの出力が含まれる」と書かれています。AI に見せたコードや質問は、送信される前提で使うものです。
そこで気になるのが、次の3点です。
- 送ったコードやプロンプトが、将来のモデルの学習に使われるのか。
- 送ったデータが、どのくらい保存されるのか。
- 利用状況の情報(テレメトリ)やエラー報告として、ほかに何が送られるのか。
公式ページは、この3点をプランや使い方ごとに説明しています。この記事はその記述の整理にとどめ、契約上の効力や自社の規程に合うかといった法務の判断は行いません。
基本(学習・保存期間・送信される情報)
以下は、公式の Data usage ページ(2026年10月に確認)の記述の要点です。
学習の扱い
| 区分 | 公式の記述 |
|---|---|
| 個人向け(Free、Pro、Max) | データをモデルの改善に使うかどうかを選べる。この設定がオンの場合、これらのアカウントのデータで新しいモデルを学習する(Claude Code の利用を含む) |
| 商用(Team、Enterprise、API、サードパーティのプラットフォーム、Claude Gov) | 商用条件のもとで Claude Code に送られたコードやプロンプトで、生成モデルを学習することはない。ただし、顧客が自らモデル改善のためにデータを提供することを選んだ場合(例:Development Partner Program)を除く |
Development Partner Program は組織の管理者が明示的に参加を選べる仕組みで、参加すると提供した素材が学習に使われることがあります。Anthropic の第一者 API 向けで、Amazon Bedrock や Google Cloud の Agent Platform は対象外です。
保存期間
| 区分 | 公式の記述 |
|---|---|
| 個人向け(Free、Pro、Max)で、モデル改善への利用を許可 | 保存期間は5年 |
| 個人向けで、モデル改善への利用を許可しない | 保存期間は30日 |
| 商用(Team、Enterprise、API)の標準 | 保存期間は30日 |
| ゼロデータリテンション(ZDR) | 資格のあるアカウントの Claude for Enterprise 上の Claude Code で利用可能。標準の Enterprise プランには含まれず、適格性の確認後に組織ごとに有効化される |
個人向けのプライバシー設定は、claude.ai/settings/data-privacy-controls でいつでも変更できると書かれています。ZDR の公式ページによると、ZDR の組織でも個人アカウントや別組織の API キーでのセッションは対象外で、法令対応や利用ポリシー違反への対処でデータが保持される場合があります。
手元に残るデータ
Claude Code のクライアントは、セッション再開のために、記録(トランスクリプト)を ~/.claude/projects/ 以下に平文で保存します。既定の保存期間は30日で、cleanupPeriodDays で変更できます(Claude Desktop や Cowork で始めた・続けたセッションは、既定でこの期限の対象外)。Anthropic 側の保存期間とは別の、手元の話です。
テレメトリとエラー報告
- Metrics(指標):遅延、信頼性、利用パターンなど。コード、プロンプト、ファイルパスは含まれないと書かれています。DISABLE_TELEMETRY=1 でオフ。
- Error reports(エラー報告):Claude Code 内部のエラーメッセージとスタックトレース。既知の秘密情報、ファイルパス、メールアドレスなどのパターンは送信前に伏せ字にされます。DISABLE_ERROR_REPORTING=1 でオフ。
エラー報告が有効なのは、Pro または Max でサインインし、v2.1.198 以降(2026年10月に確認)で、Claude API に直接接続し、組織が ZDR や HIPAA の契約を結んでいない、の4条件がすべて当てはまる時だけです。
CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC を設定すると、必須でない通信をまとめて止められます。ただし DISABLE_TELEMETRY やこの変数を設定すると機能フラグの評価も止まり、Remote Control が使えなくなることがあると公式は注意しています。
具体例(場面ごとに公式の記述を当てはめる)
公式の記述を場面に当てはめた整理で、契約上の解釈ではありません。
| 場面 | 読み取れること |
|---|---|
| 個人の Pro で自分のコードを触る | 学習への利用は設定で選べ、設定により保存期間が5年か30日になる |
| 会社の Team や Enterprise、API キーで使う | 商用の区分。商用条件のもとでは学習に使わない。保存の標準は30日。ZDR は別途の手続き |
| Amazon Bedrock などを使う | 商用の区分(サードパーティのプラットフォーム)。メトリクス、エラー報告、/feedback は既定でオフ。セッション品質アンケートと WebFetch のドメイン安全確認は例外 |
| クラウド(Claude Code on the web)で使う | 既定では、リポジトリが Anthropic 管理の仮想マシンに複製され、セッションの記録が保存される。アカウントの種類に応じた保存・利用の方針に従う |
Remote Control は、実行は手元ですが、接続中は会話の同期のためにセッションの記録が Anthropic のサーバーにも保存されると書かれています。
データの扱いを確認する実践ステップ
- 自分の区分を確認する。Free、Pro、Max の個人か、Team、Enterprise、API、Bedrock など第三者経由かを整理します。
- 個人プランなら、claude.ai のプライバシー設定で、モデル改善への利用の選択を確認する。
- 会社の契約なら、契約の種類と ZDR の有無を、社内の担当部門か Anthropic のアカウントチームに確認する。
- テレメトリとエラー報告の扱いを、上記の環境変数で決める。環境変数は settings.json にも書けます。
- /feedback、/bug、/share の扱いを決める。Claude API 直接の利用では、コードを含む会話履歴が送られます。DISABLE_FEEDBACK_COMMAND=1 でオフにできます。
- セッション品質アンケートは CLAUDE_CODE_DISABLE_FEEDBACK_SURVEY=1 で止められます。
- 手元の記録の保存期間を cleanupPeriodDays で見直す。
- 最終的な可否は、公式の利用規約とプライバシーポリシーを読んだうえで、社内の法務・セキュリティ担当に確認する。
Claude Codeのデータの扱いの注意点
- /feedback で送った記録は5年間保存されると公式に書かれています(/bug、/share も同じ経路)。Bedrock などの第三者プロバイダーでは、送信せず手元の ~/.claude/feedback-bundles/ に書き出されます。
- セッション品質アンケートの評価だけでは、会話の記録は収集されません。ただし続く追加の質問で「Yes」を選ぶと、会話やサブエージェントの記録、ログがアップロードされます。APIキーなどの既知のパターンは伏せ字にされますが、ソースコードはそのまま送られ、最長6か月保存されます。
Claude Codeのデータの扱いでよくあるミス
- 「個人なら必ず学習される」と決めつける。個人向けは設定で選べると公式は書いています。
- 会社のアカウントではなく、個人のアカウントで業務のコードを触ってしまう。区分が変わります。
- 学習に使われないことと、保存されないことを同じだと思う。商用でも標準で30日の保存期間があり、保存をなくす仕組みは ZDR として別に案内されています。
- DISABLE_TELEMETRY だけで全部止まったと思う。アンケートは止まりますが、エラー報告と /feedback はそれぞれ別の環境変数です。
- 手元のセッション記録が平文で残ることを知らない。共有パソコンでは、保存先と期間を確認してください。
Claude Codeのデータの扱いのチェックリスト
- 自分のアカウントが、個人向けか商用かを把握したか。
- 個人向けなら、モデル改善への利用の設定を確認したか。
- 会社の契約なら、ZDR の有無を担当部門に確認したか。
- テレメトリ、エラー報告、アンケート、/feedback の扱いを決めたか。
- cleanupPeriodDays で、手元の記録の保存期間を見直したか。
- 規約を読み、最終判断を社内の担当部門か公式サポートに相談したか。
Claude Codeのデータの扱いのFAQ(よくある質問)
Q. Claude Code に入力したコードは、学習に使われますか。
A. 区分によって異なります。Free、Pro、Max は設定がオンの場合に学習に使われ、設定は変更できます。Team、Enterprise、API などの商用は、商用条件のもとでは、顧客が提供を選ばない限り学習に使わないと書かれています。ご自身への当てはめは、公式サポートか社内の担当部門に確認してください。
Q. 送信を止める方法はありますか。
A. テレメトリとエラー報告は環境変数でオフにできます。一方、プロンプトとモデルの出力はモデルとのやり取りのために送られるもので、その送信自体を止める設定は、公式には記載が確認できませんでした。
Q. ゼロデータリテンションは、どうすれば使えますか。
A. 公式の ZDR のページは、営業窓口(contact sales)か Anthropic のアカウントチームに依頼し、適格性の確認後に組織ごとに有効化されると説明しています。管理画面からは有効にできないと書かれています。
筆者の見解(Claude Codeのデータの扱い)
私見では、このテーマで初心者が最もつまずくのは、「会社が法人契約をしているから、自分のやり取りも商用の扱いになる」と思い込むことです。公式の説明はアカウントの区分ごとに書かれているので、まず今どのアカウントでサインインしているかを確かめ、次に個人向けならプライバシー設定、最後にフィードバックやアンケートの扱い、という順で確認するのがよいと考えます。また、学習に使われるか、Anthropic 側にどれだけ保存されるか、手元に平文で残るかは別々の話なので、一つ確かめただけで安心しないことも大切です。やってはいけないと考えるのは、作業の途中で深く考えずに /feedback を送ったり、アンケートの追加質問に「Yes」と答えたりすることです。本文のとおり、どちらもコードを含む記録が送られ、通常とは別の期間で保存される経路だからです。迷ったら送らずに止め、契約上の扱いは社内の担当部門に確かめる。その慎重さが、結局いちばん手戻りが少ないと私は考えます。
Claude Codeのデータの扱いの関連項目
- Claude Codeの料金プラン比較
- APIとサブスクリプションの違い
- Claude Codeの許可(permissions)の設定
- Claude Codeの設定ファイル settings.json
- 初心者ガイド
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としています。Claude Code の料金・利用上限・機能・エラーメッセージ・コマンドは頻繁に更新されるため、最新の内容は Anthropic の公式ドキュメントとお使いのバージョンで必ずご確認ください。契約・請求・セキュリティに関する判断は、公式サポートや社内の担当部門にご相談ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。