Claude CodeにHaiku 5.5対応、Sonnet 5.5のキャッシュ料金は半額に
Claude Code 2.1.293でHaiku 5.5に対応し、Sonnet 5.5のキャッシュ読み取り価格が半額になりました。費用への影響と確認点を整理します。
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Claude Codeの公式changelogによると、2026年10月7日のバージョン2.1.293でClaude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)が追加され、10月7日にClaude Sonnet 5.5のプロンプトキャッシュの読み取り価格が100万トークンあたり$0.20から$0.10に下がり、10月9日の2.1.296でClaude Code内の費用表示も新価格に対応しました。Claude Codeを従量課金のAPIキーで使っている人や、チームの利用料金を管理している人は、この2点を押さえておくと費用の見通しを立てやすくなります。
ニュースの概要
Anthropicは、Claude Platformのリリースノートで、2026年10月7日に2つの変更を公表しました。1つ目は、Claude Sonnet 5.5のプロンプトキャッシュ読み取り価格の引き下げです。100万トークンあたり$0.20から$0.10になり、基本の入力価格に対する倍率は0.1倍から0.05倍になりました。キャッシュ書き込みやその他の価格は変わっていません。
2つ目は、Claude Haiku 5.5の公開です。高ボリュームで応答速度が重要な用途向けのモデルで、コンテキストウィンドウは100万トークン、最大出力は12万8千トークンです。アダプティブ思考とeffortパラメータに対応し、Claude API、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryで利用できます。
これを受けて、Claude Codeのchangelogにも対応が書かれています。
何が変わるのか
Claude Code 2.1.293(2026年10月7日)
- Claude Haiku 5.5(
claude-haiku-5-5)を追加。Anthropic APIでの既定のHaikuモデルになる - コンテキストは100万トークン。料金は100万トークンあたり入力$0.10、出力$0.50(10万トークンを超えるプロンプトは入力$0.50、出力$2.50)と記載されている
- このほか、
subagentStatusLineにagentTypeを追加、セッションを使っていない間のclaude.aiスキルの同期確認の間隔を10分から約40分に変更、チャンネルルールの上限を20から50に拡大(Claude Tag)
Claude Code 2.1.296(2026年10月9日)
- Claude Code内の費用の計算(
/cost、ステータスライン、--max-budget-usd、SDKの費用)で、Sonnet 5.5のキャッシュ読み取りを100万トークンあたり$0.10(従来は$0.20)として扱うよう更新(値下げ自体は10月7日のAPI側の変更) - サブエージェントの
autoCompactWindow設定、環境変数CLAUDE_CODE_WORKFLOW_SUBAGENT_MODEL、CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_MAX_DELAY_MS、Readツールのallow_largeオプションを追加 - 最初に送るMCPツールの説明とサーバー指示の既定の上限を2,048文字から4,096文字に拡大
- 56件の修正
2.1.295(10月8日)では、コマンド・HTTPフックにonFailure: "block"が追加されました。2.1.294(同日)では、「〜をブロックする」のような指示形式で書いたprompt・agentフックが期待どおり動かない問題が直されています。
読者への影響
キャッシュ読み取り価格の引き下げが効くのは、APIキーなどの従量課金でSonnet 5.5を使っている場合です。Claude Codeは長い会話の中で、同じ前提(システムプロンプト、読み込んだファイル、これまでのやり取り)を何度も送るため、キャッシュの読み取りが利用の大きな割合を占めることが多いと考えられます。この部分の単価が半分になるので、Sonnet 5.5を使った長時間のセッションほど、費用の下がり方が目立つ可能性があります。ただし、実際の下げ幅は、入力・出力・キャッシュ書き込みの比率によって変わるため、一律に半分になるわけではありません。
Haiku 5.5は、軽い作業を安く速く処理したい場面で使いやすいモデルです。公式の記載では、既定のHaikuモデルがHaiku 5.5に切り替わる対象は「Anthropic API」とされています。Bedrockなど他のプラットフォームでの扱いは、changelogの記載だけでは分かりません。
なお、Haiku 4.5向けに書いたコードは動かなくなる場合があります。Claude Platformのリリースノートによると、Haiku 5.5ではbudget_tokens、temperature・top_p・top_k、assistantのprefill(応答の先頭の事前入力)がいずれも400エラーになる場合があります。また、computer_20250124も400エラーになる場合があります。自作のスクリプトやエージェントからAPIを直接呼んでいる場合は、モデルを切り替える前に確認が必要です。
確認すること
- Claude Codeを最新版(2.1.296以降)に更新する。
- 自分の契約形態を確認する。公式の料金の変更は、API従量課金のトークン単価の話です。サブスクリプションの利用上限がどう変わるかは、今回の公式記載からは読み取れません。
- 従量課金で使っている場合は、利用状況の画面や請求で、Sonnet 5.5のキャッシュ読み取りがどれだけ使われているかを見て、下がる金額の目安を出す。
- Haiku 4.5を指定しているコード、設定、フックがあれば、Haiku 5.5へ変えるときに、上記のパラメータ(
budget_tokens、temperature系、prefill)を使っていないか確認する。 - ワークフローのエージェントのモデルをまとめて指定したい場合は、2.1.296で追加された
CLAUDE_CODE_WORKFLOW_SUBAGENT_MODELを確認する。 - 公式の料金ページとchangelogを見て、最新の価格を確かめる。
筆者の見解
私見では、今回の価格改定は「長く使うほど効く」種類の値下げだと考えます。1回ごとの会話では差が小さくても、毎日長いセッションを回す開発者や、チームで同じコードベースを何度も読ませる使い方では、積み上がる金額が変わってきます。
一方で、価格が下がったからといって、無条件にSonnet 5.5へ寄せるべきとは限りません。Haiku 5.5は100万トークンあたり入力$0.10、出力$0.50(10万トークンを超えるプロンプトは$0.50/$2.50)で、長い入力では単価が上がる点に注意が必要です。調査、要約、単純な修正などはHaikuに回し、設計や難しいデバッグにはSonnetを使うといった、作業ごとのモデルの使い分けが、これまで以上に費用に響くと思います。
注意したいのは、changelogに書かれた価格は、あくまでAPIの単価である点です。自分のプランでどう効くかは、公式の料金ページとヘルプで確かめるのが確実です。
出典(一次情報)
2026年10月10日時点の情報です。
本記事は一般的な情報の提供を目的としています。Claude Code の料金・利用上限・機能・エラーメッセージ・コマンドは頻繁に更新されるため、最新の内容は Anthropic の公式ドキュメントとお使いのバージョンで必ずご確認ください。契約・請求・セキュリティに関する判断は、公式サポートや社内の担当部門にご相談ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。