ニュース

Claude Code 2.1.290〜2.1.296、Web検索は補充式に、MCPの既定が更新

Claude Codeの2.1.290〜2.1.296で、Web検索の上限が1時間100回の補充式に。MCPの既定プロトコル更新や承認の厳格化など、利用者に関わる変更を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

ニュースの概要

Claude Code は 2026年10月5日から 9日にかけて、2.1.290 から 2.1.296 まで複数のバージョンを公開しました。公式の changelog(変更履歴)を読むと、利用者の設定や使い方に関わる変更が複数あります。主なものは、対話セッションの Web 検索の上限が「200回で終了」から「1時間あたり100回で補充」に変わったこと、ローカル(stdio)の MCP サーバーとの接続で、既定で使うプロトコルバージョンが 2026-07-28 になったこと、そして Bash などの承認(許可確認)が厳しくなる修正が入ったことです。

Haiku 5.5 への対応やキャッシュ料金の変更は別の記事で扱っていますので、この記事では、それ以外の仕様変更に絞って整理します。承認まわりの基本は、Claude Codeの許可確認の設定|モードと切り替えで説明しています。

何が変わるのか

changelog と GitHub のリリースノートから確認できた主な変更を、バージョンごとに整理します。

2.1.290(10月5日)

  • Web 検索の予算: 対話セッションでは、200回で終了する方式をやめ、1時間あたり100回ずつ補充される方式に変更。補充の速さは環境変数 CLAUDE_CODE_WEB_SEARCH_REFILLS_PER_HOUR で調整でき、0 にすると補充しない
  • Claude in Chrome: プロジェクトの設定ファイルでは有効にできなくなった。--chrome、/chrome、ユーザー設定を使う
  • CLAUDE_CODE_DISABLE_ATTACHMENTS: リポジトリ内の .claude/settings.json などからは設定できなくなった(シェル、ユーザー、管理設定からは引き続き設定できる)
  • Bash の承認: pyright は読み取り専用扱いではなくなり承認を求める。rg や git grep の引数がワイルドカードとして展開される場合、ps の複数の形式も、承認を求めるようになった
  • クラウドセッションの gh api: GH_HOST や GH_REPO で github.com 以外のホストを指定すると拒否される
  • WebFetch: 100,000文字を超える本文が黙って切り捨てられていた問題を修正。未読の量を表示し、offset で続きを読める

2.1.292(10月6日)

  • MCP: ローカル(stdio)MCP サーバーとの接続は、Bedrock・Vertex・Foundry を含むすべてのインストールで、プロトコルバージョン 2026-07-28 を既定で使う。従来の方式に戻すには MCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacy を設定する
  • 改善: 新しいプロトコルの確認を無視する stdio MCP サーバーは、一度接続が遅かった場合、7日間記憶され、待たずに従来の方式で接続される
  • 名前が 128文字を超える MCP ツールがあると、すべてのリクエストが失敗する問題を修正(そのツールは除外され、MCP のエラーにツール名が出る)
  • セキュリティ: ネットワーク(UNC)パスのファイル読み取りで、PreToolUse フックの承認や自動モードが許可プロンプトを迂回していた問題を修正
  • claude plugin install に --marketplace <source> を追加

2.1.295(10月8日)・2.1.296(10月9日)

  • 2.1.295: ユーザー設定でも forceLoginMethod: "gateway"(と forceLoginGatewayUrl)を使えるようになった(管理設定がない環境向けの変更)。claude.ai コネクタは、機能フラグを取得しないインストールでは、MCP プロトコル 2026-07-28 を既定で使う(MCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacy で従来方式)。WebSocket の MCP は 16 MiB を超えるメッセージで接続を閉じる
  • 2.1.296: BASH_ARGV0 を代入して使う一部のコマンドが自動承認されていた問題を修正(承認を求めるようになった)。VS Code では、Claude in Chrome がすべてのセッションでブラウザ操作の前に確認を求めるように変更(ターミナルと同様で、サイトを許可すればそのセッションでは再確認しない)

MCP のツール説明の長さの上限も変わっています。2.1.295 では、ツール検索で読み込む MCP ツール説明の切り詰めの上限が 2,048 文字から 16,384 文字に、2.1.296 では、最初に送る MCP ツール説明と MCP サーバーの instructions の既定の上限が 2,048 文字から 4,096 文字に変更されました。

読者への影響

影響が出やすいのは、次のような人です。

  • Claude Code で Web 検索を多用する人: 200回で止まっていた上限が、補充式になりました。連続して使い続けるときの挙動が変わります。補充の速さは変えられます。
  • MCP サーバーを自作・利用している人: ローカルの MCP サーバーが新しいプロトコルに対応していない場合、接続が遅くなることがあります。一度遅かったサーバーは 7日間記憶されて従来の方式で接続される、と書かれています。問題が出たら MCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacy で従来方式に戻せます。
  • プロジェクトの設定ファイルで Chrome 連携や添付ファイルの設定をしていた人: リポジトリ内の設定からは効かなくなりました。ユーザー設定などに移す必要があります。
  • 読み取り専用として自動で通っていたコマンドを使っている人: pyright、ps の一部の形式、引数がシェルでワイルドカード展開される rg や git grep などで、承認を求められるようになります。
  • ネットワーク(UNC)パスのファイルを扱う人: PreToolUse フックの承認や自動モードが、UNC パスの読み取りで許可プロンプトを迂回していた問題が修正されました。

確認すること

  1. claude --version で現在のバージョンを確認し、更新する場合は、自分の使い方に関わる変更点を changelog で確認する。
  2. MCP サーバーが読み込まれない、接続が遅いと感じたら、/mcp で状態を確認する。切り分けの手順はClaude CodeのMCPサーバーが読み込まれない問題|/mcpでの確認と直し方を参照。必要なら、MCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacy を一時的に試す。
  3. リポジトリの .claude/settings.json に Chrome 連携や CLAUDE_CODE_DISABLE_ATTACHMENTS を書いていないかを見直す。
  4. 承認を求められる回数が増えた場合は、設定を緩める前に、何を承認しようとしているのかを確認する。
  5. Web 検索の上限を使い切っていた人は、補充の速さの環境変数を、自分の使い方に合うか確認する。

筆者の見解

今回の一連の更新は、「承認の抜け道をふさぐ」方向の修正が目立つと考えます。UNC パス、BASH_ARGV0、rg や git grep のワイルドカード展開は、意図しない操作が自動で通ってしまう余地を減らす修正です。一方、プロジェクトの設定ファイルから Chrome 連携を有効にできなくしたのは、承認の抜け道というより、リポジトリの設定が持てる権限を減らす変更だと考えます。

その結果、これまでスムーズに動いていた手順で、確認が増えて面倒に感じる場面が出るかもしれません。ただ、リポジトリの設定ファイルが勝手に強い権限や機能を有効にできないという点は、他人のリポジトリを開く場面では安心材料になると考えます。承認を減らすために設定を緩めるより、何が許可されるのかを理解して使い分けるほうが、安全に使いやすいと考えます。なお、changelog には承認を減らす方向の変更もあるため、すべてが厳格化というわけではありません。なお、MCP の既定プロトコルの変更は、自作のサーバーを使う人に影響が出やすい点です。互換性の問題が出たら、まず切り分けてから、サーバー側の対応を進めてください。

出典(一次情報)

2026年10月11日時点の情報です。

本記事は一般的な情報の提供を目的としています。Claude Code の料金・利用上限・機能・エラーメッセージ・コマンドは頻繁に更新されるため、最新の内容は Anthropic の公式ドキュメントとお使いのバージョンで必ずご確認ください。契約・請求・セキュリティに関する判断は、公式サポートや社内の担当部門にご相談ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。